男性育休のメリット①|「ハプニング」が「笑い」に変わる

この連載は、1年間という長期のパパ育休を取った著者が、
「育休を取って良かったと感じる事」にフォーカスして体験談を語っていく企画です。

第1回となる今回は、かなり早い段階から実感した「これはふたりで育休を取る大きなメリットだな」と感じたことについて書いていきたいと思います。

ふたりでいるからこそ笑える

「育児は大変」とよく言われますが、その大変さは実際に体験してみないとわからないものです。特に初めての子どもが生まれると、予想を超えた出来事の連続に驚かされます。

たとえば、深夜の突然の大号泣。初めて聞く赤ちゃんの泣き声は、想像以上の声量でパパやママのメンタルを試します。ミルクを飲ませた直後に盛大に吐き戻されたり、替えたばかりのシーツにウンチが漏れたりすることも日常茶飯事です。

このような育児の「予想外のトラブル」は、たとえ覚悟をしていても、精神的な負担になりやすいものです。しかし、実際に育児を夫婦で行ってみてわかったのは、こうした大変な出来事でも大人がふたりいれば、不思議と「笑い」に変えることができる、という大きなメリットでした。

赤ちゃんが突然盛大に吐き戻した場面では、ひとりで対処していると「また掃除しなくては」「着替えさせなければ」と追い詰められがちです。しかし、ふたりで見ていると、「わ!また派手にやったね!」と笑い合い、トラブルを冷静に乗り越えることができます。

私自身も実際に育休を取得して気づいたのですが、夫婦が一緒にいるとメンタルの安定感が全く違います。どちらか一方が落ち込みそうになっても、もう一方が笑ってくれることで気持ちが和らぎ、ストレスを軽減することができるのです。

育児中のストレス軽減に効果的

育児ストレスは蓄積すると、夫婦の関係性にも影響を及ぼします。ひとりで育児を抱え込んでしまった場合、精神的な疲労が重なり、やがて大きなストレスとなってしまう可能性があります。

その点、パパとママが育休を取ることで、夫婦が協力して育児に取り組めるため、負担が分散されます。結果としてストレスが軽減され、夫婦関係がより良いものになります。お互いが相手の状況を理解し、共感できる環境が整うためです。

パートナーの安心感につながる

男性が育休を取得することで、パートナーの精神的な安定にもつながります。ひとりで赤ちゃんを見ているときは、小さなトラブルでも大きく感じられがちですが、夫婦ふたりで対処することで心理的負担が減り、「なんとかなる」と思えるようになります。

実際、妻からも「あなたが家にいてくれて、安心して子育てできる」という声を聞くことができました。育児の初期段階は特に、こうした安心感が非常に重要です。

赤ちゃんにも良い影響を与える

また、夫婦ふたりで笑い合いながら育児をしていると、赤ちゃんにも良い影響を与えます。子どもは周囲の雰囲気を敏感に感じ取るもの。両親が笑顔で楽しそうにしていると、自然に赤ちゃんも安心感を覚え、笑顔が増えていきます

反対に、親が疲れ切っていたり、ピリピリしていると、その雰囲気を感じ取り、赤ちゃんが落ち着かなくなることもあります。つまり、パパも育休を取得して夫婦で笑い合いながら育児を行うことは、子どもの心の成長にも良い影響を与えると言えるでしょう。

男性育休を取ることの価値

これまで挙げてきたように、男性が育休を取るメリットはただ単に育児の負担を減らすだけではありません。夫婦が協力してトラブルを笑いに変えることで、精神的な安定をもたらし、家庭内の雰囲気を明るくすることにもつながるのです。

育児の大変さを笑いに変えることができれば、日々の育児が楽しくなり、育休という期間そのものが家族にとって貴重で素晴らしい時間となります。

男性が育休を取ることで得られる価値は、家族全員にとって計り知れないほど大きいものです。これから男性育休を考えている方、取得を迷っている方には、自信を持っておすすめできるメリットのひとつです。

それではまた次の記事でもお会いしましょう!

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